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きゅうり

この花は・・・きゅうり
主な栄養素
・イソクエルシトリン
・カリウム
「イソクエルシトリン」には利尿作用があり、老廃物を排泄する効果があります。きゅうりには水分が多く、むくみを改善して利尿を促すミネラル「カリウム」も含まれる為、体内の余分なナトリウムの排泄を促し、高血圧の予防、むくみやのぼせの改善に効果的です。また、体にこもった熱を取り除く作用もあると考えられ、夏には欠かせない野菜といえそうです。ただし、きゅうりにはビタミンCを壊す酵素「アスコルビナーゼ」が含まれるため、他の野菜や果物と一緒に食べる時には、加熱したり、レモン汁や酢を加えるなどして、その損失を抑えるようにしましょう。
きゅうりの原産地はヒマラヤ山麓あたりといわれ、3000年ほど前から栽培されていたそうです。日本には6世紀ごろに中国から渡来。“胡”の国から渡ってきたので「胡瓜」、また熟すと黄色くなるので「黄瓜」ともいわれています。
苦いはうまい?
昔のきゅうりはへたの部分が苦かったため、切り捨てていました。しかし度重なる品種改良によって、ここ20〜30年では苦みの出にくい品種も出回るようになりました。一方で同じウリ科の仲間であるニガウリはその苦さが好まれ、南九州や沖縄では夏の大切な野菜として食されています。
きゅうりの旬と種類
もともとの旬は夏ですが、現在ではハウス栽培により一年中出回っています。品種はいぼの色から「白いぼ」と「黒いぼ」に分けられます。「白いぼ」には日本在来種で皮が軟らかく、ソフトで弾力のある肉質が特徴の「常盤(ときわ)系」や皮が硬くパリっとした食感の「四葉(スーヨー)系」などがあります。
知っトク情報
表面の突起「いぼ」がチクチクと痛いくらいにしっかりしているものが新鮮です。皮にシワがなくツヤのある緑でハリのあるものを選びましょう。多少の形の曲がりは鮮度や味、栄養素には関係ありません。
調理の際は「板ずり」と言って、まな板の上に乗せて塩をふり、上から押すようにして転がすと、鮮やかな色になり、イボが取れて、青臭さも和らぎます。

保存は水気をふき取り、ラップや保存用の袋に入れ野菜室に。冷凍用の保存袋に入れて密封し、冷凍する事も可能です。

監修:管理栄養士 金丸 絵里加
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