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白菜

この花は・・・白菜
主な栄養素
・カリウム
・ビタミンC
・カルシウム
・食物繊維
白菜にはカリウムが多く含まれるため、高血圧の予防に効果的です。また、ビタミンC・カルシウム・食物繊維などのビタミンやミネラルも微量ですが含まれています。白菜は加熱すると量がぐんと減り、たくさん食べられるので、結果としてバランスよく栄養素が補給できると考えられます。その他にも白菜は発がん物質から細胞を守り、解毒作用も期待されるインドール化合物を含んでいます。白菜の漬物や、キムチなどには乳酸菌などが含まれるので、腸内の環境を整え、整腸作用も期待できます。
白菜は昔から中国で栽培されている東洋の代表的な野菜です。日本に渡来したのは明治時代ですが、このときはあまり普及しませんでした。大正時代に日清・日露戦争の帰還兵によって持ち込まれ、全国に広がっていったようです。
かけあわせて品種改良
アブラナ科の植物である白菜はふつう、同じ株の花粉で受粉しても種子がつくられない“自家不和合性”という性質をもっています。この性質を逆に利用し、純系の品種同士をかけあわせることで、両方の長所を併せ持つ新しい品種がつくり出されました。現在の品種のほとんどは、こうして生まれた一代雑種です。
白菜の旬と種類
周年栽培されていますが、甘みがのってくる11月から2月が旬です。主な栽培品種だけでも150種類以上ありますが、大別すると結球・半結球・不結球の3タイプになります。現在最も多く出回っているのは結球タイプ。葉がしっかりと重なっており、肉厚で芯の部分の幅が広いのが特徴です。
知っトク情報
葉や芯に黒い斑点があるものは避け、葉の巻きがしっかりしていて、持つとずっしりと重いものを選びましょう。半分に切られたものは、芯の部分の切り口が盛り上がっていないものを選び、切り口の鮮度を見極めましょう。
保存は新聞紙などにくるみ、涼しいところに立てて置いておきましょう。多めに購入した場合には、1日陰干しすると長持ちさせる事ができます。
鍋や漬物などに大活躍の白菜ですが、生で食べても美味しく、サラダにも最適です。淡白な味わいなので、他の食材を邪魔せず、幅広く活用できます。
監修:管理栄養士 金丸 絵里加
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