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生姜

この花は・・・生姜
主な栄養素
・ジンゲロン
・ショウガオール
・ジンギベレン
・シトラール
生姜特有の辛み成分には胃液の分泌を促進して消化吸収を助ける効果と共に、すぐれた殺菌力により食中毒や食欲不振に対する効果も期待できます。「ジンゲロン」は血行を促進して代謝を高め、発汗を促し、身体を温めて冷え症を改善します。その他、抗酸化作用による老化の防止や、風邪の初期症状を予防する効果もあります。また、爽やかな香りの元となる「ジンギベレン」「シトラール」といった成分には消臭作用・解毒作用・健胃効果などがあります。
生姜の原産地は熱帯アジアで、古代から香辛料や薬用として栽培されてきました。日本に渡来した時期は定かではありませんが、日本最古の歴史書“古事記”にも「はじかみ」という名で記されています。
神社でジンジャー?
生姜は英語でジンジャーですが、この語源は「角の形をしたもの」という意味のサンスクリット語。漢名は“百邪を防ぐ”という意味の「薑(きょう)」。殺菌・食欲増進の効果から、魔よけなどにも使われました。日本でも「生姜節句」なるものが設けられ、各地の神社で生姜市が立ったそうです。
生姜の種類
生姜には紅生姜や甘酢生姜に使用される山生姜、「岩下の新生姜」に代表される竹生姜など、いろいろな種類があります。珍しいものでは、遮光して栽培し、葉茎が15cmほどに成長したところで少しだけ太陽をあてて茎元を紅色にする「矢生姜」という種類もあります。
知っトク情報
肉を柔らかくする効果があるので、肉の下味に使うとしょうがの香りと共に、口当たりも柔らかくなり、美味しさが増します。
魚などの生臭さそのものを消す強い効果があるので、クセの強いカツオや青背の魚との相性はピッタリです。
皮の下にうまみがあるので厚めにむかず、スプーンや包丁のみねで削るように薄くむきましょう。繊維の方向に沿って切ると、口当たりもざらつかず、さらに美味しくいただけます。
厚手のキッチンペーパーなどに包んでからラップして冷蔵庫で保管すれば、比較的長く保存する事ができます。
監修:管理栄養士 金丸 絵里加
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